<ソフトバンク5-4楽天>◇25日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクが今季2度目のサヨナラ勝利をつかんだ。大逆転勝利のソフトバンクは借金1にし、西武と並んで4位に浮上した。

 ソフトバンク田上秀則捕手(29)が執念の同点三塁打でチームを救った。4点差で迎えた8回。1点を返してなおも2死満塁、フルカウントだった。「何とか球に食らいついて、当てていこうと思った」。こぶし1つ分、短く握ったバットを振り切り、楽天グウィンの直球をはじき返した。3万人の大歓声を乗せた打球は、右翼フェンス上部を直撃。走者一掃の同点三塁打。塁上で息を弾ませ、会心のガッツポーズをつくった。

 研ぎ澄まされた心と体が実を結んだ。古傷の両ひざへの負担を減らすため、今年に入って減量を敢行。酒席以外ではアルコールを断ち、毎晩の楽しみだった缶ビールは自宅の冷蔵庫から姿を消した。「家で飲まなくなったらすぐやせた」。体重は86キロから78キロへ。もう太らない。誓いを込め、ユニホームのベルトをぎりぎりの長さまで切った。

 守りでも1人2役で貢献した。左ひざを痛めている小久保がDHとなり、田上が一塁手として先発。9回以降はマスクをかぶり、神内-摂津-馬原の“必勝リレー”をリードした。「(序盤の不調で)弱気になった時もあったけど、スタメンで使ってくれた監督に感謝したい」。攻守にわたる活躍で、秋山監督に白星をプレゼント。シャープになった顔いっぱいに、笑みが広がった。【太田尚樹】

 [2009年4月26日12時23分

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