<楽天3-1日本ハム>◇7日◇Kスタ宮城
マー君、初めてダルに投げ勝ち約2カ月ぶり白星-。楽天田中将大投手(20)と日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)の07年9月以来3度目の先発対決は、8回10安打を浴びながらも137球1失点で投げ抜いた田中が9勝目を挙げた。試合途中で降雨で37分間の中断があったが集中を切らさず、再開後に2人ともマウンドに上った。ダルビッシュは8回135球完投で12三振を奪ったが3失点で約1カ月ぶりの黒星。田中の復活で3位西武とのゲーム差は2・5に縮まった。
長い苦しみの末に、ようやく白星が舞い降りてきた。田中は8回1死一、二塁のピンチを遊ゴロ併殺で切り抜けると、思い切り声を張り上げた。「本当に長い間勝ててなくて、モヤモヤしている部分はあった。この2カ月間、正直つらかったので本当にうれしい」。6月11日以来白星に見放されてきた。この日はピンチの連続に降雨で37分の中断、さらに相手はダルビッシュ。これでもか、というほどの難題を乗りきった。
立ち上がりから試練の連続だった。1回から4イニング連続で得点圏に走者を背負い、2回には先制点も許した。「楽に投げさせてもらえるとは思ってなかった」日本ハム打線に、4回までに95球を使った。それでも味方の援護、好守備にも助けられながら、最少失点で8回137球を投げ抜いた。「本当に感謝している。よく1点で抑えられた」と苦闘を振り返った。
楽しみにしていた対戦だった。ダルビッシュとは昨年夏の北京五輪をきっかけに、兄弟同様の付き合いが始まった。度々食事にも出かけ投球技術も学んだ。雨が強く降り出した7回、光り出したマウンドを見ていると「ダルさんに『そのまま投げろ』って言われました」。だが、言われっ放しでは終わらない。試合が再開するとマウンドに向かうダルビッシュに「『そのまま投げて下さい』って言いました」と反撃。仲のいい2人ならではの“戦い”も繰り広げられた。
後半戦2連勝の岩隈に続き、もう1人の柱が復活の9勝目。3位西武にも2・5差と迫り、Aクラス復帰への態勢が整った。野村監督も「2カ月ぶりの勝利?
そりゃ長いわな。ひと安心というか。励みになる?
そうあってほしいね」とつぶやいた。田中の苦しんだ汗は、雨とともに流れ去った。「やっと勝てて前に進める気がする」。シーズンも残り2カ月。試練の2カ月を乗り越えた先には、再び快進撃が待っている。【小松正明】
[2009年8月8日7時57分
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