来季の巻き返しに向けて中日の5年目、中田賢一投手(27)が“210球締め”を披露した。秋季練習最終日の21日、ナゴヤ球場の屋内練習場でブルペン入りすると、速いテンポで腕を振り続けた。1時間に及ぶ投球練習。「今日は(200球以上)投げようと思っていた。良い球もあれば、悪い球もある。最後にこれだけ投げられて良かった」。計画通りの投げ込みを終え、右腕は納得の表情を浮かべた。

 17日間に及んだ秋季練習で球数は1336球に上った。3勤1休のクールは2日間、4勤1休のクールでは3日間、ブルペン入りすることを自らに課していた。球数は鈴木の1435球に次いで2番目。先発陣の中では最多だった。

 復活への手応えをつかみつつある。「指にかかった速いボールを取り戻すために球数を投げた。ある程度、納得できる練習は出来た」。今季5勝に終わった中田にとって、投げ込みは持ち味の剛速球を取り戻す作業だった。年内も練習を続けるつもりの中田は「(屋内練習場の)ブルペンが空いていれば投げたい。あまり間隔が空かないようにしたい」と話してナゴヤ球場を後にした。【桝井聡】

 [2009年11月22日11時18分

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