選手会長自ら“残留交渉”に乗り出す。日本ハム田中賢介内野手(28)が、16日からハワイを訪れる優勝旅行中に、来季の契約が難航しているターメル・スレッジ外野手(32)の「説得」にあたる構えを示した。

 金銭面などの契約交渉が長引き、2日に自由契約選手として公示されるスレッジ。他球団との交渉も解禁となり、身辺は慌ただしくなる。田中は「契約は本人のことだから」とはしながらも、2人が顔を合わせる優勝旅行までに去就が決まっていなければ「残ってほしいし、一緒にやりたい気持ちがある」と、本人の心を揺さぶるつもりだ。

 今季は主に5番にすわり、チーム最多の27本塁打、88打点と活躍。楽天とのCS第2ステージでは、逆転サヨナラ満塁弾を放ってチームを救うなど、リーグ制覇に貢献した貴重な戦力でもある。田中は「(スレッジも)ファイターズが好きだと思う」。ともに戦った仲間からの一言が、契約交渉に好影響をもたらすかもしれない。

 [2009年12月2日10時31分

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