中日チェン・ウェイン投手(24)が2日、将来のメジャー行きを熱望した。この日、名古屋市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、7500万円増の1億1000万円でサイン。「いつかは行きたい」と、公の場では初めて、将来メジャーでプレーしたいという意向を明かした。球団とは来季も1年契約で、早ければ来オフにもポスティング制度によるメジャー行きが実現することになりそうだ。
台湾から来日して6年。8勝を挙げ、最優秀防御率のタイトルを獲得したチェンが、心の中で温めていた大きな夢を打ち明けた。「日本ですっと長くやるつもりはない。いつかは(メジャーに)行きたい」。契約更改の会見後、素直な思いを口にした。
「(メジャーには)いつかは行きたいと思っています。でも(時期が)いつかは分からない。今はまだ経験がないし、分からないこともあるので、もう少し経験を積んでから行こうと思っている。だから、もう少し日本でやりたい」
まだ、日本でピッチングを学びたいという思いも強いが、将来はメジャーで自分の力を試したい。それが偽らざる本音だった。中日とは来季も1年契約。球団はチェンのポスティングでのメジャー行きについて否定はしておらず、早ければ来オフにも米国へ乗り込むことになりそうだ。
チェンは03年オフ、メジャーやソフトバンク、中日など複数の球団からのオファーの中から、台湾の先輩でもある大豊泰昭氏がスカウトを務めていた中日を選んだ。そして昨年、プロ初勝利を挙げると、今季は先発ローテに定着。150キロ超のキレのある直球にはすでにメジャーも注目しており、登板日には毎試合、複数のスカウトがスタンドから熱視線を送っていた。
今季は24試合に登板し、8勝4敗、防御率1・54で最優秀防御率にも輝いた。そして年俸も、3500万円から7500万円増の1億1000万円と大台突破。「うれしい。結構ドキドキしています」と、ほおも緩んだ。ケガで育成枠となった07年には400万円だったが、3年で27・5倍のジャンプアップ。「今年は去年よりも成長して、結果も残した」と胸を張った。
16勝を挙げ、9000万円に上がった吉見以上の大幅のアップで、井出編成担当は「今年から外国人扱いしました」と説明。チェンも「僕は8勝しかしていないので、実績は吉見さんのほうが上」と話し「1億円の活躍をするのは難しいでしょうが、精いっぱい投げたい」と、さらなる飛躍を誓った。
母国台湾には4日に帰国予定。在籍中の大学・国立体育学院に通いながら自主トレを続ける。「来年はケガをせず、1年間を通して活躍できるようにしたい」。今年は左肩痛で6月の1カ月離脱。来季こそは先発ローテを1年間守り続け、メジャーへの礎をしっかりと築く。【福岡吉央】
[2009年12月3日11時6分
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