巨人選手会による宮崎合同自主トレが27日、宮崎県総合運動公園でスタートした。阿部主将ら34名が参加。投手陣では内海ら6投手が初日からブルペン入り。守護神候補の越智大祐投手(26)が剛速球で飛ばし、仕上がりの良さをアピールした。

 いつもの儀式で“剛球ショー”は始まった。通常のプレート板より後ろのプレート板から反動をつけて15球。上原から学んだ練習法で肩を温めると、通常の位置から立ち投げで11球投げた。ハワイ自主トレに続き2度目のブルペンだったが、直球の威力はシーズンと遜色(そんしょく)なかった。「ハワイで体はつくってきましたから。すごく感触が良かったです」と笑顔。ボールを受けた高橋ブルペン捕手は「140キロは優に超えてました」と驚いた。

 日本人初の160キロ超えにも意欲を見せた。「体の状態もいいです。160キロ?

 今年は160キロに挑戦したいし、いけそうな手応えはあります」と目を輝かせた。ハワイでは徹底的に走り込み、下半身を強化。これまでの最速は155キロだが、ビルドアップした体で日本人初の大台突破を狙う。

 守護神クルーンが昨年12月に右ひじを手術。開幕に照準を合わせているが、実戦への復帰時期は未定だ。越智は原監督から将来の守護神候補に指名されており、クルーンの調整次第では昨年10セーブを挙げた実績からも代役として白羽の矢が立ちそうだ。「球団初の3年連続60試合登板・防御率1点台・2ケタ奪三振率」達成に向け、自慢の直球に磨きをかける。【久保賢吾】

 [2010年1月28日8時59分

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