<楽天4-6西武>◇27日◇Kスタ宮城
リードオフマンの復調に西武打線が活気づいた。9回1死一、二塁のチャンスに、1番片岡易之内野手(27)が左中間に同点二塁打を放って追いつくと、続く栗山も流れに乗って右前適時打。4連打での鮮やかな逆転勝ちだった。
片岡は開幕3連戦で12打数1安打、打率0割8分3厘。その不調に合わせるように、打線全体が湿っていた。「1番だし、盛り上げるために自分が打たないと」と責任を感じていた。
ケガを押して出続ける後輩の姿に触発された。右目眼窩(がんか)底骨折をしながら出場している1歳年下の中村は、かわいい弟分だ。誕生日だったキャンプ中の2月17日。夕食時に中村からバースデーソングとケーキのプレゼントがあった。「祝ってもらってうれしかった」。中村が負傷した時は、心配で何度もメールを送った。だからこそ強行出場の主砲につなぐ使命感は強かった。同点打の場面は「せっかく作ってくれたチャンス。ゴロだけは打たない」と、高めの変化球を左中間に運んだ。
片岡は4打数2安打、1打点に2得点。復調の意味は大きい。勝ち越し打の栗山は「片岡さんがつないでくれて勢いを感じた」と強調。振るわない打線にテコ入れを検討していた渡辺監督も「ヤス(片岡)が出るとベンチの雰囲気が変わる。塁に出る意欲が出てきたし、形ができつつある」とうなずいた。リーグ屈指の破壊力を誇る中軸と、目覚めた1番打者。相乗効果の大きさは計り知れない。【亀山泰宏】
[2010年3月28日8時58分
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