<中日4-9横浜>◇14日◇ナゴヤドーム

 落合中日が9失点を喫して大敗した。14安打を浴びた。先発小笠原が3被弾を含めて8失点でKOされた。ただ試合後、落合博満監督(56)は「先発?

 というよりもやらずの5点。なんであれをセカンドに放ったのか。一塁に投げていれば何でもなかった」と1つの失策を指摘した。

 問題のシーンは1-3で迎えた5回1死一、二塁。内川の三塁ゴロを捕球した森野将彦内野手(31)は二塁へ送球した。だが、一塁走者藤田の進塁が速かったことで焦った森野の送球がそれ、二塁走者の生還を許したうえに、なお一、三塁とピンチを拡大してしまった。

 「(打者)走者は内川なわけだから。そういうことが頭に入っていなかった。おそらく抜けていたんじゃないか。エラーよりも、そっちの方が問題だ」。落合監督が言ったように一、二塁の状況で一塁走者はリードを大きく取っていた俊足・藤田、打者走者は内川。どちらと勝負すればいいかは明白だった。「(一塁)走者が速くて、途中でやめようと思ったけどだめだった。あそこは一塁に投げないといけなかった。僕のミスです」。森野も潔く認めて、反省した。

 この直後、小笠原が村田にタイムリー、スレッジに3ランを浴びて、この回5失点。勝負は決まった。失策がなければ“幻の5点”だった。そこを追求していくのが落合野球だけに、指揮官はあえて言及した。

 1敗に直結した痛恨のミス。ただ、それを引きずるほど森野はやわではない。前夜の英雄が、今夜の戦犯になるのは常識だ。「落ち込むのはきょうまで。反省はしますけど、明日、これをグラウンドに持ち込むことはありません」。そう言い残して球場を去った。ミスを受け入れ、潔く反省し、次へ向かう。長く、タフなペナントレースはこうでなくては戦えない。【鈴木忠平】

 [2010年4月15日10時43分

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