甲子園で屈辱的な1イニング3失策を演じた横浜が巻き返しに懸命だ。12日、首脳陣も休日を返上し、指導に当たった。横浜スタジアム室内練習場での野手指名練習は当初は2人の打撃コーチで行われるはずだったが、島田誠ヘッドコーチ(55)ら野手担当の6人全員が集合した。選手はコーチ指名の若手8人と休日返上のベテラン佐伯の9人。準マンツーマン態勢で汗を流し、同ヘッドは「弱いチームだから練習しないと。やらないと追いつけない」と語気を強めた。

 横浜スタジアムでは高校野球・神奈川県大会を開催中。同ヘッドは冗談まじりに「高校生の姿、形を見習わないと」と言いながらも、目は真剣だった。尾花監督も横須賀での投手指名練習を視察した。

 13日からは前半戦を締めくくる9連戦が待つ。まずはホームで広島、巨人との6連戦。「昨日は草野球。がっくりきた」という加地球団社長からも「ホームでの勝率が悪い。私もゲキを飛ばします」と必勝指令が出た。基本に戻った一丸野球で勝利を目指す。

 [2010年7月13日9時13分

 紙面から]ソーシャルブックマーク