<巨人8-12ヤクルト>◇31日◇金沢

 ヤクルトは序盤3回までに打線が14安打12得点と爆発。暑い8月をリーグ月間首位の18勝8敗で締めくくった。これは02年8月の19勝(5敗2分け)に次ぐ、球団史上2位となる月間勝利数。小川淳司監督代行(53)は「1つ1つの試合に集中してやってきた結果」と、無心で駆け抜けてきた1カ月を振り返った。

 日が落ちても29・5度、湿度67%という暑さの金沢で早々に試合を決めた。「地の利」を生かし、打線はバテる気配がない。本拠・神宮球場は大学野球などの関係で、常に使用できるわけではない。アマチュア野球開催時は神宮外苑の室内練習場で打撃練習を行うが、空調設備がなく、選手は温室のような空間で汗だくになってバットを振る。暑さに慣れた体で打ちまくり、8月だけで6度目の2ケタ得点。30度を超える真夏の日々に白星を積み重ねている。

 巨人には7年ぶりの5連勝で、勝率も再び5割に戻した。「貯金どうこうではない。これからいろんな(目的)意識も入ってくると思うけど、その場その場で全力を尽くすことに変わりはありません」と小川代行。逆転クライマックスシリーズ進出へ、まだまだ熱い戦いは続く。【由本裕貴】

 [2010年9月1日9時24分

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