世代交代の決断!

 オリックスは2日、浜中治外野手(32)ら5人に戦力外通告を行った。浜中は、岡田監督が阪神2軍コーチ時代から手塩にかけて育て、阪神で4番も務め、06年に打率3割2厘、20発を放つまで成長した愛弟子。07年オフに再起を期してトレードでオリックスに放出したが、右肩痛の影響もあって今季は4試合出場だった。村山球団本部長は「チーム編成上、来年も出場機会は少ないと判断した」と、そんな師弟関係も特例とせず、来季構想から外した。世代交代で再建にかける球団の本気の姿勢がにじんだ。

 浜中を含む、実績あるベテランの戦力外に岡田監督は「そういうことやんか」と表情を変えなかった。従来のように高額な助っ人に頼らず、“自給自足”の育成による強化方針は、日本人だけでなく今季のバルディリスやカラバイヨら外国人にもあてはまる。不足分をトレードや助っ人で補強する。大村も今季は2試合出場、代打の2打席で無安打。3月下旬から2軍暮らし。通算2000本安打まで残り135本という記録への挑戦も無関係で、世代交代の波にのまれた。

 浜中は自身のブログで「この3年間チームに貢献できず、期待に応えられず申し訳ありませんでした。まずは気持ちを整理し、それから前に進んでいきたい」とコメントとした。

 [2010年10月3日10時43分

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