荒木の評価って、低すぎない?

 中日落合博満監督(57)は今季から遊撃手にコンバートした荒木雅博内野手(33)に対する周囲の評価に疑問を呈した。慣れない遊撃手と送球難から20失策したが、荒木抜きでは優勝はなかったと断言した。

 「荒木に対しては評価が低すぎないか?

 みんなマイナス面ばかり見て、プラス面を見ていない。確かに20個エラーをしたかもしれない。でも、抜ける打球をどれだけ止めていたか。荒木の代わりに遊撃手できる選手がいるか?

 もし、荒木が二塁をやっていたら、優勝はなかった」。

 落合監督が言うように二遊間や、三遊間への打球を荒木が止めることで走者をホームへ返さない場面は何度も見られた。そういう数字に表れない部分を評価すべきだという。「今年一番怒られたのはあいつ。自分自身に怒り、監督に怒りながらやっていただろう。それでも、何とかやったじゃないか」。来季も遊撃は荒木に任せるつもり。その裏には今季よりも堅実になるという確信があるようだ。連覇のために選手をほめないと誓った指揮官のほめ納め?

 だった。

 [2010年12月20日11時3分

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