ルーキーは、イモ顔でいいんよ!?
阪神の川藤幸三新OB会長(61)が9日、新人7選手に愛情たっぷりのゲキを飛ばした。9日、西宮・鳴尾浜でスタートした新人合同自主トレを視察。初々しい表情で汗を流した7選手に、汗と泥にまみれた「イモ顔」を推奨するなど、早くも春団治流の独特エールをさく裂させた。
現役時代から定評のあった川藤節は、阪神新OB会長となっても健在だった。阪神のOB会長としては異例ともいえる、新人合同自主トレ初日の視察。午前中の練習を三塁側ベンチ前からじっくり見届けた川藤会長は、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで感想を口にした。
「我々の時代のようなイモ顔がおらんのお。最初はイモ顔でいいんよ。なんか、みんな洗練されとるというかのお」
端正な顔立ちがそろう新人に、嫉妬心を抱いたわけではない。ただ、自身の現役時代と比べて、選手の顔に必死さが見受けられなかったのかもしれない。泥臭く球を追い掛け、ライバルを蹴落としてでもはい上がろうとした時代。そんな自分と重ね合わせながら、川藤会長は愛情たっぷりの言葉を続けた。
「まあ選手の顔というのはこれから作られていくもの。最初はイモ顔でも、それがスターになっていけばちゃんとした顔に見えてくる。イモ顔からカボチャにならんようにせんとな」
お世辞にもイケメンとは言えない?
川藤会長だが、現役時代は代打の切り札として活躍。年俸が半額になってもトラで現役を続けたいと直訴した浪花節スタイルから「トラの春団治」とファンに愛され、阪神一筋で19年もプレーした。また、引退後も総合コーチを務めるなど人生の大半を阪神と歩んできた。それだけに、川藤会長の言葉には説得力がある。
もちろん、1人のプロ野球OBとしての助言も忘れなかった。「キャンプに入ってユニホームに袖を通した時、どれだけ体ができているか。この(新人合同自主トレの)1カ月がポイントになる」。2日に参加した東京ドームでのチャリティー試合では、レギュラー奪取の下克上を若トラに厳命したばかり。この日の「イモ顔推奨」は、泥臭く、がむしゃらにやれ-という川藤会長なりのゲキだったに違いない。
[2011年1月10日11時3分
紙面から]ソーシャルブックマーク




