ライバルは金本、新井!?

 ソフトバンクのドラフト2位・柳田悠岐外野手(22=広島経大)が、大きな目標を定めた。16日、福岡・西戸崎合宿所で行われた新人合同自主トレに参加した。ドラフト後に、広島のジム「アスリート」でトレーニングしたことを明かした。同ジムでは、阪神金本知憲外野手(42)、新井貴浩内野手(33)らがトレーニング中だった。新井から「プロで必要な体力を身につけろ」と助言をもらい、感激した。

 「自分の体力はまだまだ。ジムの人からは、新井さんと体のサイズはそんなに変わらないのに、筋肉の質がまったく違うと言われた。来オフからアスリートに行きたいと思う」

 187センチ、90キロの体格を誇る柳田だが、体幹が少し弱く体も硬い。同じ広島出身でけがにも強いパワーヒッター2人に少しでも近づきたいと思うようになった。硬い体をほぐしながら、精力的に筋力トレを継続する。そして、今季終了後には「アスリート」へ出向き、2人に弟子入りを申し込む計画だ。

 「今まで大きなけがをしたこともないし、病気をしたこともない。そこが自分の強みでもある。プロ入りしてからも、けがなくやっていきたいし、プロで通用する体を1日でも早くつくりたい」

 遠投125メートル。50メートル5秒9。広島6大学リーグでは4度の首位打者に輝いたが、一流プロの体には遠く及ばない。サプリメントの摂取は控え、バランスを考えた寮のメニューで体をつくるつもり。

 「100キロくらいまで増やしたいですね」

 地元広島が生んだ偉大なスターに近づくため、柳田は「キン肉マン」になる。

 [2011年1月17日10時45分

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