3月25日の強行開幕を目指していたセ・リーグが、日程の再考を余儀なくされた。プロ野球セ、パ開幕日の発表から一夜明けた18日、文科省からナイター開催などを慎むよう文書が届いた。

 東北電力、東京電力の管内を外れる名古屋で開幕を迎える中日は単独開幕に消極的な姿勢を示した。18日、文科省からNPBへの要請でも開催に支障がない中日対広島(ナゴヤドーム)のカードについて西脇球団代表は「それに関してはまだ、球団内で話し合っていない」と前置きした上で「やるとすれば、12球団のうちで開幕するのはうちと広島だけか…。そういう実情は考えないといけない」と慎重に話した。

 また西川順之助球団社長(78)は私見としながらも「向こうがだめだから、こちらだけ開催するというわけにはいかない。公平感がなくてはいけない」と単独開幕を否定。さらに「私が思うに(開幕を)1カ月遅らせてはどうか」と開幕1カ月延期まで提案した。