<横浜3-1阪神>◇6日◇横浜

 新「虎キラー」だ。横浜山本省吾投手(32)が持ち味の強気の投球で2勝目を挙げた。2勝とも阪神戦。8回3安打1失点に抑え、8回途中1失点に抑えた前回4月24日に続く快投に「得意という気持ちじゃないけど、勝てるチームをつくるのは大事。自分の球を信じて投げました」と満足そうに振り返った。

 立ち上がりから攻めた。チームは6試合連続で1回に失点していた。「ファイティングスピリットを出して投げるのが大事だった」と、平野、鳥谷に対し、スライダー、カットボールで外を意識させながら、シュートで勝負。遊撃石川の好守備にも助けられながらも、ここ3試合で打率4割以上の2人をきっちり封じた。

 主砲ブラゼルに対しては、緩急も駆使した。2回1死。100キロ台のカーブを織り交ぜ、遅い球を意識させながら最後はシュート。結果は四球だったが「突っ込むところは突っ込めて、うまく攻めていけた」とリズムを崩すことはなかった。続く城島には、初球シュートで注文通りの併殺打。攻めて打ち取るテンポの良さは落ちることなく、チームの攻守にリズムをもたらした。【佐竹実】