<ソフトバンク1-3西武>◇15日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が、打撃の神様超えだ。プロ野球25人目の通算3500塁打を達成。川上哲治氏(日刊スポーツ評論家)の記録を超え、2本の二塁打で通算3503塁打とした。ただ、勝利には結びつかず、チームは2位転落でセパ交流戦を迎える。2年ぶりの交流戦制覇で、リーグ連覇に弾みをつける。
打撃の神様を抜く二塁打は、主将小久保の勝利への執念を浮き彫りにした。快挙に王手をかけて迎えた4回の第2打席。2点ビハインド。西武帆足の外角直球を右中間方向にはじき返した。ライト大島が回り込んで抑えたのを見ながら、二塁へ。首痛の持病を持つ男がヘッドスライディングだ。39歳のベテランは体を張った。通算3501塁打とし、川上哲治氏を抜いて歴代24位にランクアップ。6回には詰まりながら右翼線に落ちるラッキーな二塁打でさらに上積みした。
「(3500塁打達成は)どうでもええわ。しかし、3タテ(3連勝)したかったな。今のウチの打線の状態と西武の打線の状態考えたら。難しいもんやな」。
チームが勝てなかったことが悔しかった。6連戦最終日のこの日、試合前練習を全休した。ミーティングから参加。シートノックを受けるだけでゲームを迎えていた。勝利に導くため、体の疲労を考慮してのものだった。今季は左投手に14打数0安打と、ヒット1本も打っていなかった。それが一転、昨年8打数1安打と苦手にした帆足から2本の二塁打。足りないものは白星だけだった。
ただ、チームも昨季までとの違いは見せた。帆足に勝ち星がつき、08年から12戦連続で土をつけることができず、6連敗となった。それでも、3番内川が2安打1四球と、対戦全3打席で出塁。次回対決でのKOへくさびは打った。日本ハムが勝って、2位転落での交流戦突入。それでも、貯金7で交流戦スタートは、リーグ優勝した昨シーズンと同じだ。
小久保は試合後、川崎をはじめナインが開催してくれた通算400号祝いの食事会でリフレッシュ。「交流戦に気持ちを切り替えます」。昨年は交流戦期間中、練習に励みすぎて首痛を発症した。今季はあえて練習量も減らしている。まずは、2年ぶりの交流戦Vへ、背番号9が照準を定めた。【松井周治】



