<中日2-1オリックス>◇19日◇ナゴヤドーム

 苦悩する中日和田一浩外野手が39歳の誕生日を自ら祝う先制5号を放った。5月26日の日本ハム戦以来、実に16試合、65打席ぶりの快音。打点もそれ以来だった。

 2回、オリックス金子千のストレートを振り抜いた。中日ファンから「ハッピーバースデー」の歌声が流れる中、右翼の応援団が陣取るスタンドへ“御礼”とばかりにアーチをかけた。

 「先頭打者だったので、とにかくヒットを打つことを心がけていったのが、それ以上の結果が出ました」。

 4番としての責任をひしひしと感じている。本塁打以降の3打席は凡退し、自らの打撃については「何とも言いようがない」と手放しで喜べない。この日の試合前の打撃練習でもバッティングケージの後ろに落合監督がぴったり張り付き、4番の改造フォームをしきりにチェック。復活を待ち望んでいる。

 試合後、パパを応援に来ていた2人の男の子とともに「家に帰って父の日のお祝いをします」と愛車に乗り込んだ。24日からリーグ戦が再開される。主砲の“やすらぎ”はほんの一瞬に違いないが、バースデー弾を復調へのきっかけにしたい。【坂祐三】