横浜DeNAの高田繁GM(66)は9日、FAで巨人に移籍することを表明した村田修一内野手(30)のFA補償について、「名簿を見た上で必要な選手がいたら必ず取りにいく。オーナー、社長には伝えてあります」と、人的補償を求める意向を示した。

 巨人がプロテクトする28選手の名簿はこれから受け取るが、レギュラーを争える選手なら、高額年俸選手でも獲得へ動く方針。投手、野手問わず、全ポジションを対象に検討する予定だ。

 選手層の薄さが、再建へ大きな課題でもあるだけに、将来性のある若手も候補に入る。この日の監督就任会見でも、同GMは積極的な補強を進めることを明言。「お金ではなく、まずは選手」と、コストよりも強化を最優先とする構えだ。

 ◆FA補償

 FA選手を獲得した球団は、その選手の年俸が旧球団の日本人選手上位10位以内(3位以内Aランク、4~10位はBランク)の場合(1)人的補償あり(選手1人+金銭)(2)人的補償なし(金銭だけ)のいずれかを補償する義務が生じる。今季推定年俸2億2000万円の村田はAランク。横浜が(1)を選んだ場合、巨人の支配下選手のうち、任意に定めた28人(プロテクト選手)と外国人選手を除いた名簿から1人獲得できる。直近のドラフトで獲得した選手は移籍できない規約があり、自動的に名簿から外れる。