<ソフトバンク1-4オリックス>◇30日◇福岡ヤフードーム

 ついに「ミスターゼロ」の神話が崩れた。ソフトバンク新守護神・岡島秀樹投手(36)が、同点の9回に3点を勝ち越された。ここまで46試合で防御率0・00と神懸かり的だった左腕が打ち込まれるショッキングな展開。1死一、三塁から代打梶本を1ボール2ストライクと追い込みながら、右前にはじき返された。川端に連続適時打、後藤にスクイズを許してまさかのKO降板。国内では日本ハム時代の06年5月16日阪神戦以来の黒星となった。

 「やるかやられるかでやられたので仕方ない。調子はいつも通り。ボールがちょっと高かった。捕手を信じて投げたけど、自分が投げきれなくて点を取られた」。試合後は淡々と悔しさをにじませた。秋山監督は「配球もあるんじゃないか。もっと勉強しないと」と、捕手を含めたバッテリーの甘さを指摘した。

 盤石の勝ちパターンに入ったはずだった。1-1と同点で迎えた7回2死二塁の場面で、右の川端に対して左腕の森福を2番手に投入。セオリーとは逆の采配が実ってピンチをしのいだ。8回はセットアッパーのファルケンボーグが抑え、9回は当然のように岡島を送り出した。計算が狂ったが、これで守護神への信頼は揺るがない。斉藤投手コーチは「結果は残念だったけど、状態が落ちてるわけじゃない」。配置転換を首脳陣は否定した。

 今月17日以来の4位転落。指揮官は「しょうがない。明日だ」と切り替えた。混パの荒波を必死に泳ぎ切るしかない。【大池和幸】