ルナ、一塁に来るな!?

 来季27年目の中日山崎武司内野手(44)がまだ見ぬ競争相手を挑発した。23日、名古屋市内の商業施設でトークショーに参加した。中日と入団合意した新外国人へクター・ルナ内野手(32=パイレーツ3A)にいきなりかみついた。

 「新聞にはユーティリティープレーヤーと書かれているけど、そう書かれているときは一塁か三塁か、2つくらいしか守れない。だから僕のライバルになるんじゃない?」

 一塁は俺だとばかりに先制パンチを浴びせ、早くもライバル宣言だ。集まったファンには「こうやって書かれるときは大体、守備は良くない。みなさん、バッティングに期待しましょう!」と丁寧に解説してみせた。

 ただのリップサービスではない。今季、一塁のポジションを争ったブランコのDeNA入団が決定的。新助っ人がその代役として期待される。今季はブランコとのガチンコ対決を制し、開幕スタメンの座を手にした。もちろん、19年連続がかかる来季も開幕スタメンを狙う。

 「ブランコは12球団NO・1のパワーヒッター。ブランコくらいに思っておけばいいんじゃない?

 自分なりの準備はしていくよ」

 宿命でもある助っ人とのポジション争い。44歳のベテランはポスト・ブランコとの対決へ、闘志が燃え上がっている。ルナ、一塁に来るなら来い!

 2月の春季キャンプからタケシVSルナのゴングが鳴る。【桝井聡】