阪神の和田豊監督(50)が14日、機動力野球への厳しさを見せた。さまざまな状況を想定したケース打撃で、柴田講平外野手(26)が3度のバント機会のうち2度失敗。その後予定していた特打を変更し、室内練習場で1時間のバント練習を命じた。昨季12球団最低だった得点力の向上へ、指揮官の思いは強い。80分間のケース打撃終了後には、ナインを集めた。「強い気持ちを持てばぶれない。自分で自分を追い詰めている選手が多いのでね。去年はやるべき小技ができなくてチームが沈んだから」と話した。

 大和、伊藤隼らとセンターを争っている柴田は「ああいうところでミスしちゃいけないのに…。失敗を次の成功につなげよう、次にどうするかしっかり考えようと思った」と反省していた。