おかわり君が巨人戦で帰ってくる!

 西武中村剛也内野手(30)が18日のオープン戦・巨人戦(西武ドーム)で実戦復帰する。14日、札幌から帰京した伊原監督は「打撃練習もやってるし、昨日は柵越えをばんばん入れていたみたいだぞ」と、主砲の合流に声のトーンが上がった。最近4試合で、わずか1得点の貧打に沈んでいる打線の点火剤になるべく大黒柱が満を持して加わる。

 中村は春季キャンプ中の2月18日に左脇腹に違和感を訴えて離脱。「今、焦ってもしょうがない。徐々に徐々にです」と別メニュー調整を続けてきた。オープン戦の遠征中は西武第2球場に残り、体の様子を見ながら少しずつペースアップ。12日からはフリー打撃を再開し、実戦復帰を視界にとらえた。伊原監督も「明日からチームに合流する。試合は18日ぐらいから。代打で1打席、目慣らしだけでいい」と巨人戦での代打起用を示唆した。

 主砲不在のチームは現在、41イニング連続適時打なし。明らかな得点力不足を露呈している。伊原監督は「中村、浅村がいないとどうにもならん。いるだけで、球が勝手によけていく。周りへの影響もある」と打線爆発への相乗効果に期待した。今日15日から1軍に合流し、巨人戦は代打出場限定で21日のロッテ戦からの3試合は守備を含め、本格的に実戦復帰させる。中村本人の希望によっては2軍戦2試合を加える“おかわりプラン”も用意。ようやく西武打線が太くて頼もしい線になる。【為田聡史】