<日本ハム7-11楽天>◇8日◇札幌ドーム
真面目な助っ人がついに大暴れした。楽天ケビン・ユーキリス内野手(35)が8日、日本ハム戦で2安打4打点の活躍で勝利に貢献した。開幕後初めて複数安打を放つなど、好機で点差を広げる勝負強い打撃が光った。チームも20安打11得点で乱打戦を制した。星野監督がキーマンに挙げる助っ人が打てば、打線の勢いは止まりそうにない。
ユーキリスは基本に忠実だった。1-0で迎えた1回無死満塁。「センター方向に打つことを心がけていた」と意識は中堅から逆方向。逆らわず、引っ張らない打撃を心がけた。カウント2-1からの4球目。日本ハム・メンドーサの内角真ん中142キロのツーシームを流し打ちした。打球は右前へ落ち、走者2人が生還。点差を3点に広げ、試合の流れを引き寄せた。
7回にも2死一、三塁の場面で日本ハム金平の内角低め140キロの直球を強振。左中間を破る2点適時打となった。右に左にと自在な打撃を見せたが、「2点、2点と点差を広げる効果的なタイムリーが打てた。チームが追いつかれず、良かった」と6試合ぶりに記録した打点よりも、チームの勝利を喜んだ。
オープン戦は28打席無安打と不調に苦しんだ。打撃の間がつかめず、早出特打でスポンジボールのティー打撃を行う日々。日本球界に対応しようと、手を抜かなかった。そんな姿を田代打撃コーチは「真面目過ぎるくらい真面目。でもその姿がチームにいい影響を与えているし、絶対に結果がついてくる」と高く評価。練習の成果もあり、打撃は上向きになっていった。
そんな真面目な助っ人の憩いの場はコーヒーチェーンのスターバックスだ。米国にいた時は毎日のように通っていた。その習慣は日本でも続き、仙台でも練習前に必ずと言っていいほど立ち寄ってコーヒーブレークする。リラックスする空間を作ることでオンとオフの切り替えをし、集中力を高めている。
星野監督はこれまで「ジョーンズ、ユーキリスに当たりが出るまでの辛抱」と話していたが、初のマルチ安打でチームも20安打の大勝となった。勢いの出てきたユーキリスは「1打席1打席勝負できている」と満足そうに振り返った。【島根純】



