3連勝で頂点に立つ!
今日26日からの首位攻防・巨人3連戦(東京ドーム)に先発する阪神「3本の矢」が3連続G倒に燃える。大阪桐蔭出身の藤浪晋太郎投手(20)と岩田稔投手(30)は優勝を強く意識に刺激を受け、プロでの優勝を強く意識。先陣を切るのはここまで巨人戦4勝のメッセンジャーだ。1年前に3連敗でどん底に突き落とされた8月下旬の東京ドーム。1年分の雪辱を込め、狙うは3連勝返しだ!
天王山を前に吉報が飛び込んできた。大阪桐蔭、夏制覇。28日の対巨人3戦目先発をにらむ藤浪は、母校の快挙をテレビで見届けた。夕方の練習を終えても高ぶる気持ちは収まらない。ストレートに思いを語った。
「優勝してくれて本当にうれしいですし、後輩たちを見習ってしっかり勝てるように粘りたい。高校野球で優勝させてもらった。プロでもう1回その喜びを味わいたい」
2学年後輩が歓喜の輪をつくった。喜びを爆発させるTOINのユニホームに、2年前を思い出した。藤浪にしか分からない感動。もう1度味わえるとしたら、Tigersで優勝するしかない。思いを新たにしたとき、目の前には、高い山があった。1・5ゲーム差でスタートする首位巨人との直接対決3連戦。優勝するために落とせない戦いだ。
昨年は5ゲーム差で迎えた8月27日からの東京ドームで3タテを食らった。ダメージを拭えず9月は大失速。結果的にV逸の分岐点となった。「投球自体、やることは変わらない」。だからこそ、後輩の奮闘が大きなモチベーションになる。荒ぶる藤浪同様に力を込めるのは27日2戦目にスタンバイする岩田だ。
「後輩が頑張ってくれたのでいい刺激をもらった。自分も頑張りたいと思う。まだ試合は残っている。ただ、直接対決に勝った方がいい」
左腕も大阪桐蔭の出身。後輩の偉業を意気に感じた。ここまで9勝6敗で、08年以来の2桁勝利もかかる。ある意味、2戦目は天王山でももっとも険しい戦いになる。逆転奪首がある一方で、2敗すれば自力優勝が消滅する3連戦。むしろ「負ければ地獄」感は、1年前の8月以上かも知れない。後輩藤浪に最高のバトンをつなぐためにも、負けられないのだ。ブルペンで投げ込み準備は万端。そして大事なカード初戦、今日26日は当代一の巨人キラー、メッセンジャーが立ちはだかる。
「1位と2位の順位を争う大事な時期。できるだけ長いイニングを投げてチームに貢献するよ」
ハーラートップ11勝の大黒柱は今季の巨人戦で4勝無敗。重量打線相手に防御率は驚異の1・88を記録する。5勝目を挙げれば、球団外国人最多記録を持つバッキー(67年)、キーオ(88年)に肩を並べる。この3人が阪神の運命を握る「3本の矢」だ。信じるしかない、全国制覇の追い風に乗る藤浪、岩田を。何度も宿敵を蹴落としてきたメッセンジャーを。プライドをかけた3本勝負が始まる。【松本航】
◆1年前の悪夢の3連敗
4連勝で5年ぶりの貯金17、首位巨人と5ゲーム差の2位で8月27日、東京ドームに乗り込んだ。和田監督は「まずは初戦。その積み重ねで3つ」。阪神はスタンリッジ、榎田、能見のGキラーを立てたが、27日は巨人内海らに封じ込まれて0-4の完封負け。28日は2度の満塁機を逃すなどの3-5で、自力優勝の可能性が消えた。29日は7回まで2-0から追い付かれ、延長10回に松田が長野にサヨナラ弾。観戦した坂井オーナーもご立腹だった。以降の32試合は、11勝19敗2分けと失速。3位広島とのCSファーストステージも2連敗で終わった。



