佑ちゃんが、復権へ向けて「島人(しまんちゅ)」になる可能性が20日、急浮上した。日本ハム斎藤佑樹投手(26)が来季へ向け、自主トレ革命を検討していることを明かした。一時的に温暖な地でのトレーニングで追い込む計画。現状では米ハワイとグアム、沖縄などを候補に選定中だ。それらは既に多くのプロ野球選手の拠点。「どこか新しい島はないですかね」と慎重に、最適な環境を求めている。

 スマート過ぎる外面と対極にある、革新的な探求心がうずいていた。この日、2軍の千葉・鎌ケ谷で自主練習。年明けからのプランを綿密に練っていた。例年は関東が主体だが「まだ決めてはいませんが、どこかへ1度行けたらと思っています」と明かした。構想段階だが来年1月上旬に国内外を問わずに、恵まれた気候で練習可能な環境を模索。集中するため他選手がいないか、比較的少ない地域を選考要素にしている。

 プロ野球選手が未開の南国の島を中心に、リストアップしていくことになりそうだ。短期間で体をつくり、鎌ケ谷へリターン。来年2月の沖縄での春季キャンプはまだ肌寒いため「体をならしておきたい」との狙いがある。キャンプインから猛アピールをかけるための寒暖を生かした「二元自主トレ」。野球に没頭できるパラダイスを今オフ、コロンブスのように探し当てる。【高山通史】