<北東北大学野球:富士大7-0八戸学院大>◇最終週第1日◇24日◇青森県営

 富士大が八戸学院大を8回コールドで破り、8勝1敗で最終日を待たず2季ぶり24度目の優勝を決めた。エース多和田真三郎(3年=中部商)が2安打15奪三振の好投。打線は12安打の猛攻で圧勝した。富士大は全日本大学選手権(6月10日開幕、神宮球場ほか)に2年連続9度目の出場も決めた。

 多和田がここ一番で快投を演じた。低めへの速球と巧みな変化球で、6連続を含む15奪三振。外野に飛んだ打球は中前打1本だけ。17日、青森大に4失点で敗れた後「力を抜いて、最後のリリースの時だけ力を入れるようにした」と修正。見事に立ち直った。

 主将の3番外崎修汰内野手(4年=弘前実)は2回裏2死満塁で2点二塁打。5回には4番久保皓史内野手(3年=佐賀商)が右翼席にアーチなど打線が援護した。外崎はリーグ前半攻守に不調だったが「気持ちに余裕を持って臨むようにした。優勝できて主将としてほっとした」という。

 今年から指揮を執る豊田圭史監督(30)は、初のリーグ采配でVに導いた。「リーグ戦だが、1戦1戦トーナメントのつもりで戦う」とナインに言い続けてきた。「この優勝は(トーナメントの)大学選手権につながる」と顔をほころばせた。【北村宏平】