第1、第2回WBCでMVPを獲得したソフトバンク松坂大輔投手(36)が、侍ジャパンにエールを送った。松坂は第2回大会でドジャースタジアムで行われた米国との準決勝に先発し、4回2/3、2失点で勝利。WBCでは6戦6勝と日本最強投手だ。「どの試合も一緒。準決勝、決勝だからという(気負う)ものはなかった。どれだけ長く投げるかより、とにかく失点を少なくすることを考えていた」。当時を振り返る言葉は次第に熱がこもった。

 相手が米国に決まり、球場の雰囲気も気になるところだ。だが「日本にとってマイナスに働くことはない。メジャーの天然芝の球場でできるうれしさ、気持ち良さのほうが勝ると思う」と話した。「地元の応援を強く感じることもなかったし、そこでやる喜びを感じてやってほしい。向こうに行って(報道を)目にすることも少ないだろうし、のびのびできるんじゃないですか」。野球を楽しむことの大切さを説いた。

 18日の西武戦で右内転筋を痛めたが、この日はヤフオクドームで約30分間キャッチボール。「フラットなところでは問題ない」とうなずいた。今日22日にもブルペン投球を再開。侍からの刺激を胸に、大逆転での開幕ローテ入りも諦めてはいない。【福岡吉央】