大相撲元大関把瑠都のバルト(31)が、総合格闘技デビュー戦を白星で飾った。元K-1王者のピーター・アーツ(45)に3-0で判定勝ちをおさめた。

 1回から、総合格闘技に対応するための練習の成果を存分に発揮した。相手得意の打撃を食らわないように一気に距離を詰め、体格差を生かして押し倒し。マウントポジションからパンチを振り下ろした。3回終了までこの戦術を貫き通し、危なげなく勝利。相撲だけでなく、格闘センスがあることを証明した。

 試合後はリング上でマイクを握り「こんばんは! 一番初めに、ピーターさん、相手をしてもらってありがとう。最初の試合、皆さんたくさん足を運んでもらってありがとうございます。これからも私、日本一、世界一目指して一生懸命頑張ります」とあいさつした。

 試合は総合ルールで3分3回で行われた。当初はジェロム・レバンナがバルトの対戦相手だったが、試合2日前に急きょ、アーツに変更になっていた。