東京都内で駐車中の乗用車内で大麻を所持したとして、大麻取締法違反の罪に問われた米国籍の格闘家エンセン井上(本名イノウエ・エンセン・ショウジ)被告(41)は17日、東京地裁(合田悦三裁判官)の初公判で起訴事実を認めた。

 検察側は「弟子に大麻を分けて一緒に吸引したこともあり、指導する立場でありながら悪質」として懲役10月を求刑。弁護側は寛大な判決を求め、結審した。判決は26日に言い渡される。

 エンセン被告はキャッチフレーズの「大和魂」の文字が入ったトレーナー姿。弁護側の被告人質問で「2、3年前から吸引し始めた。ファンにも迷惑を掛け、反省している」と話した。

 起訴状などによると、エンセン被告は10月18日、東京都豊島区東池袋の駐車場に止めた車の中で、大麻を含んだ乾燥植物片約9・8グラムを所持したとされる。

 エンセン被告は2002年、週刊誌記者に暴力を振るったとする傷害罪でさいたま地裁から執行猶予付き有罪判決を受け、確定した。(共同)