<新日本:東京大会>◇30日◇後楽園ホール◇2005人

 IWGPヘビー級王座の挑戦者決定戦は、前王者小島聡(40=フリー)が真壁刀義(38)を破った。痛めている右腕への相打ちラリアット、スパイダージャーマンでピンチに陥ったが、セコンドに付いたタイチ、NOSAWA論外が試合に介入する間に回復。2人の対応に気を取られる真壁に対し、強烈なラリアットを見舞った。そのまま15分54秒、片エビ固めでフォール勝ち。スポーツマン精神のかけらもない手口での勝利に、場内からはブーイングが起きた。

 小島は4日の東京ドーム大会で棚橋に敗れ、王座を陥落していた。この試合に負ければ、真壁から新日マット追放を宣言されていただけに、挑戦権獲得以上に収穫のある勝利だった。「俺だって生き残るのに必死なんだ。止まってられねえ。1回、(王座を)落としたからって止まっている暇はねえんだ」。小島は2月20日の宮城大会で、王者棚橋弘至に挑戦することが決まった。