WBO世界ミニマム級王者フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(21)との敵地メキシコでの王座統一戦に敗れ、前IBF王者高山勝成(31=仲里)とともに12日に帰国した中出博啓トレーナー(54)が無念の思いを口にした。

 試合は3回に高山がダウンを喫したものの中盤以降も果敢に攻め、接戦に持ち込んだかに見えたが、0-3の大差判定負け。アウェーだけに不利な判定は覚悟の上での戦いだったが、中出トレーナーはジャッジ3人のうち108-119と11点差をつけたWBOのジャッジに、あきれ顔だった。

 「向こうのレフェリーは『10数年やってきたが、ベスト3に入る戦いだった』と言ってくれた。判定に異論はないが、11点差をつけたジャッジは、あまりにお粗末。ボクサーを冒涜(ぼうとく)している」と話した。