魔裟斗が「負ければ即引退」を宣言した。K-1を主催するFEGは10日、東京・赤坂での公開記者会見でMAX世界王者魔裟斗(30=シルバーウルフ)が、7月13日「K-1
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MAX」(日本武道館)で、総合格闘家川尻達也(31=T-BLOOD)と対戦すると発表した。大みそかとの年内残り2戦で引退予定の魔裟斗だが「負けたら終わり」と発言。6年ぶりに頭を丸刈りにするなど、不退転の決意を示した。
「最強で引退」の美学があるからこそだった。この日に発表された川尻戦について、魔裟斗は「ラスト2試合って言っているけど、性格上、負けたら終わりと思っている。相当、覚悟していますよ」と、さらりと言ってのけた。7月と大みそかの計2試合での引退を4月に表明している中の「負ければ引退」宣言。FEGの谷川イベントプロデューサーも「初めて聞いた。もし負けたら、大みそかは頼んでも出ないんじゃないか」と、苦笑いするしかなかった。
それほど、この一戦にかける思いが強い。この日の会見には、約6年ぶりに頭を丸刈りにして臨んだ。「これが気合かな。やる気満々ですから。03年のクラウス戦以来ですかね」。初めて世界王者に輝いた年以来の丸刈りは、戦闘モード突入の合図だ。川尻が5月に「足を止めてノーガードで殴り合いたい」と発言していたことをふまえ、公開記者会見ではいきなり食ってかかった。
魔裟斗
本当に打ち合ってくれるの?
川尻
足を止めてノーガードで打ち合いますよ。
魔裟斗
3分もつの?
川尻
どっちが勝つにしても、3分はかからないでしょう。
魔裟斗は「あ、そう。あー、そう」と不敵に笑うと、約1200人のファンに向かって語り出した。
魔裟斗
ノーガードの打ち合いなら見逃さない方がいいよ。オレ、今めちゃくちゃ強いから。ばりばりパワーがあるし(川尻は)3分もたないよ。よろしく。
写真撮影では、いきなり川尻をにらみつけた。一触即発のガンとばしは約20秒後に川尻が視線を外して終了。「川尻の印象?
ただムカッときただけ」。引退表明後から見せていた穏やかな表情は、既にない。魔裟斗は殺気漂う、カリスマの鋭い目つきを取り戻していた。【浜本卓也】

