総合格闘家石井慧(22)が28日、修行先の米国で首の再手術を受けたことを明かした。この日、約1カ月間の修行を終えて帰国。6月25日に都内で頸椎(けいつい)ヘルニアの手術を受けた首を修行先で再び痛めたため「簡単なオペ(手術)をしてもらいました」と語った。

 打撃力を磨くべく、多い日で1日5、6カ所のジムを回り、多くの格闘家と拳を合わせた。「かなりレベルが上がった」と手応えをつかんだ一方、K-1屈指の強打を誇るレイ・セフォー(ニュージーランド)のブーメランフックを食らった際に首痛が再発。病院で検査し、約30分の内視鏡手術を受けたという。帰国後に検査予定はなく、石井は「大丈夫。絶好調」と豪快に笑った。

 だが不安を抱えたことは否めない。8月2日の「戦極第九陣」(さいたまスーパーアリーナ)でのパフォーマンスとデビュー戦の時期は未定ながら、「エキサイティングな試合をしたい。日本人のつまらないタックルや寝技で台無しになることはしたくない」と、実戦ではファンが喜ぶ激しい打撃戦をイメージしている様子だ。ヘビー級の重い打撃の応酬で、今後、石井の首痛が持病にならなければいいが…。【浜本卓也】