WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃(33=帝拳)が日本人では前人未到の新記録に挑む。30日の試合でKO防衛すれば初防衛戦から4連続KO防衛となり、元WBAスーパーフライ級王者渡辺二郎の持つ日本人記録(初防衛戦から3連続KO防衛)を27年ぶりに更新。KOへの期待は高まる一方だが、西岡は「KOはチャンスがあれば、もちろん」と試合前日でも普段通りの自然体だった。

 計量の場でも気負いはなかった。挑戦者バルウェグ・バンゴヤン(23=フィリピン)とともにリミットの55・3キロでクリアした後の写真撮影で、挑戦者から突然あご付近にパンチするポーズを取られた。一瞬苦笑した西岡だが、すぐに右拳を相手の顔へ。数秒後「もういいだろ」と言わんばかりに相手の手を握って拳を下ろさせた。「ファンサービス」と話す10歳下の挑戦者の挑発を「若いですね」と大人の対応でかわし「試合では(バンゴヤンのパンチはあごに)入らないですよ」と笑った。「最高潮です」。新記録達成へ向け、王者には油断もすきもない。