WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(31=ワタナベ)が日本人初の快挙を胸に3度目の防衛成功に向けて気持ちを高揚させた。WBAから選出された2010年アジア最優秀選手賞の授与式が14日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われた。JBCによると日本選手の受賞は初で、内山は「初めてとはびっくり。第1号になって名誉なこと。評価していただいたことに恥じない試合をしたい」と決意を示した。

 昨年末にV3戦の挑戦者が同級暫定王者ホルヘ・ソリス(31=メキシコ)から同級4位三浦隆司(26=横浜光)に変更。相手が右構えからサウスポーに変わったが、31日の決戦に向けて約80回のスパーリングを消化して左対策を重ねた。ボクシング人生初のMVP受賞となる内山は「トロフィーは防衛戦が終わるまで飾りたい。勝ちたい気持ちは120%」と意気込んでいた。