10月1日(日本時間2日)に日本人世界王者として初めて米ラスベガスでの防衛戦を控えるWBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(35=帝拳)が、左ストレート1発でスパーリング相手を完全KOに追い込んだ。元世界2階級制覇王者の強豪ラファエル・マルケス(36=メキシコ)とのV7戦に向け、13日には都内の帝拳ジムでスパーリング7回を消化。3階級上となるライト級の箕輪達郎(23=同)と拳を交えた。体格差、リーチ差のある相手に対し、3回にはロープ際に追い込むと敵のあごを左拳で打ち抜き、そのままリングに沈めた。

 両者ともヘッドギアを装着し、グローブも試合時の8オンスではなく、衝撃の少ない14オンスでのスパーリングだった。あらためてパンチの破壊力を証明した西岡は「パンチの手応えはありましたね。マルケスにも必ず決めてみせます」と、自らの調子の良さを再確認した。