元十両で西三段目21枚目の三田(24=二子山)が、復帰戦を白星で飾った。東三段目21枚目の大凜山(22=荒汐)に対して突っ張って主導権を握り、引き落としで勝った。「緊張しましたけど、自分の名前のタオルがあって心強かった」と場内の声援に感謝した。

三田は東十両3枚目だった昨年11月の九州場所2日目に右ひざを負傷。「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷」と診断され3日目から休場した。今年の初場所、春場所を全休。夏場所の番付発表の時期に、師匠の二子山親方(元大関雅山)に出場を直訴し、ゴーサインをもらった。

「今回は感覚をつかむため、師匠から負け越してもいいと言っていただいたので気が楽だった。思った通りの相撲が取れています」。退院後の年明けごろは113キロまで体重が落ちていたが、今では130キロ台まで回復。リハビリもしっかりこなし「ほぼ100%に近い」と手応えをつかみ、相撲を取る稽古も積んだ上で土俵に上がった。

休場が決まった直後、二子山親方は「言葉ではなく行動で元気づけたい、一緒に戦っているところを示したい」として、丸刈りにした。師匠の決意に対し、三田は「びっくりしました。自分も腹をくくって、やってやろうと決めました」と振り返る。右膝はしっかりテーピングを施しているが、動きも気合も十分。「目標はケガなく7番終えることです」と話していた。