WBC世界スーパーバンタム級名誉王者西岡利晃(36=帝拳)が必勝グローブでビッグマッチを制す。世界4階級制覇王者でIBF&WBO同級王者ノニト・ドネア戦(10月13日、米カリフォルニア州)で米国製グローブを着用することが28日までに決まった。昨年10月、日本人の世界王者として初めてボクシングの聖地、米ラスベガスで防衛を飾ったときと同じ武器で、大一番のリングに立つ。

 5階級制覇王者メイウェザーや世界ヘビー級王座を独占するクリチコ兄弟愛用の米グラント社製。昨年ラスベガスで元2階級制覇王者マルケスに勝ったときに使用したものだ。「昨年使って良かったから決めました」。日本製よりは革部分が薄く、パンチの衝撃力が伝わるだけに、得意の左ストレートでのKOの確率も高まりそうだ。

 この日は、試合で使用する美帆夫人と長女小姫ちゃんの名前が入った黒のエナメルのリングシューズも完成し、感触を確かめた。また超スーパーファイトの勝者に授与されるWBCダイヤモンドベルトも出来上がったとの連絡が米国から入った。18カラットの金、861個のダイヤモンドなどが埋め込まれた約400万円の高価なもの。西岡は「もうオレのものです。もう(心の中で)巻いてますよ」と自信を漂わせた。【田口潤】