<IGF:GENOME25大会>◇20日◇福岡国際センター◇6008人

 石井慧(26=I

 DASH

 RHINO)が、真剣交際をスタートさせた歌手の林明日香(23)に今年2勝目をささげた。巨漢のケリー・ショール(41=米国)と総合ルール無差別級5分3回で激突し、左フックでダウンを奪って優位に試合を進め、1回2分43秒、腕固めで一本勝ちを飾った。試合後、林との真剣交際を正式に認めた上で「感無量です」とのろけた。また来月12~13日の全米柔道体重別(米バージニア州)の無差別級への出場も表明し、16年リオ五輪での米国代表入りに本腰を入れる覚悟もみせた。

 負けられない重圧を力に変えた。石井は強烈なローキックでショールの動きを止めると豪快な左フックを顔面に浴びせた。3発目のフックでダウンを奪取。顔面に拳を振り下ろし続けて初のTKO勝ちを狙った。逃れようとする敵を抑え込み、右腕をつかむと、そのまま得意の腕固め。1回2分43秒、一本勝ちした顔から笑みがこぼれた。

 「ここで負けたら何を言われるのか分からない。負けたら彼女も何か言われてしまうから」。石井は試合後、彼女=林との交際を「事実です」と認め、勝利に安堵(あんど)した。今回は林が20日が初日の舞台「吉本百年物語」を控えており、17日の帰国から1度も会えていないが「憧れの人と付き合えて感無量です。2月の試合には3食作っていただきました。彼女の『シーメー』はおいしい」とのろけ続けた。

 総合ルールの次戦は5月26日に予定されるGENOME26大会(都内)の見通しで、林も観戦する可能性がある。しかし石井は「見に来られると自分が色気づいてしまうので、来ない方がいいです。仕事と私生活は分けていこうかと」と、頬を緩めた。2年前にスピード離婚を経験しており、将来的な結婚は「ノーコメントです」としたが「常にボクは4番打者。ホームランか、三振かです」と、石井節で真剣交際であることを強調した。

 ショール戦では総合格闘家転向後、初めて柔道着で入場した。柔道家を意識し、4月12~13日、全米柔道体重別の無差別級に出場する。石井は「柔道で給料をもらっていないので仕事ではないですが、挑戦はしていきたい」と宣言し、16年リオ五輪での米国代表入りを狙う意欲を示した。IGFリングで3連勝。林との真剣交際も始まり、石井が一気に勢いづいてきた。【藤中栄二】