新日本プロレスのG1クライマックス24で優勝したオカダ・カズチカ(26)が11日、15年1月4日の東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座への挑戦権利書を手に入れた。都内の新日本事務所で一夜明け会見に臨み、終了後、菅林会長がサインした権利書を、マネジャーの外道が用意したアタッシェケースにしまった。

 過去最多22人が参加し、優勝決定戦が西武ドームという史上最大規模の大会を制したオカダは「朝起きて、気持ちのいい疲れを感じるのは優勝したから。優勝したので来年の東京ドームに向けて盛り上げていきたい」と、今後への意欲を語った。

 この日手に入れた権利書は、オカダが挑戦者の1番手であるということを保証しているわけではない。オカダと会社側の双方で、挑戦権をかけた試合を複数設定。これを勝ち抜けば、来年1月4日の東京ドーム大会への道が開ける。

 オカダは「G1の予選リーグでアンダーソン、内藤の順に負けたので、その順番でやろう」と早くも2人を指名した。大会前、全勝優勝を掲げただけに、予選リーグでの2敗も許せない。しっかりリベンジして「G1覇者のボクにふさわしい場所」という東京ドームのメーンの舞台に立つ。【桝田朗】

 ◆G1優勝決定戦VTR

 Aブロック1位の中邑と、Bブロック1位のオカダが対戦。中邑のジャンピング、スライディングのボマイェ(膝蹴り)を浴びたオカダは、ドロップキックで反撃。ジャーマンスープレックスからレインメーカーを仕掛けるが、中邑にかわされ、逆に膝蹴りを受ける。さらに、アゴにナックルパートを食らい、ふらふらになりながら中邑の背中を取り、バックブリーカーの体勢に。中邑が腰を落とし、腕をふりほどこうとしたところ、強引にその腕を引きつけながら、ショートレンジのラリアット2連発。最後は23分18秒、がっちり中邑の腕をつかまえレインメーカーで勝負を決めた。