ボクシング亀田兄弟の次男大毅(20=亀田)が、「大人の対応」でトラブルを回避した。12日都内で行われた葛飾区主催の成人式に出席。式の終盤にほかの新成人からケンカ腰のヤジが飛んだが、完全無視を決め込んだ。6日に20歳になった大毅は、「礼儀正しく」を課題に挙げるなど、かつての悪童ぶりを封印して優等生モード。最後まで成人の誓いを守った。
紋付きはかま姿で出席した大毅が、父史郎氏(43)とともに帰宅しようとした時だった。新成人の仲間の中から威勢のいい声が飛んできた。「おい、いつでもやってやるぞ!」。一升ビンを手に一気飲みをする者も、大毅を見つけて携帯カメラを取り出した者も、その一言に一瞬、沈黙した。
今までの大毅なら、即座にきびすを返し、応戦していたかもしれない。ところが、何もなかったかのように、駐車場への道をスタスタと下って行った。式の前、昨今の荒れる成人式について問われても「自分はもっと勉強せんと。指図する立場にない」と謙虚に答えていた。史郎氏が「代わりにおれが(注意を)したる!」と周囲を笑わせても、大毅は乗ってこなかった。
05年に大阪から葛飾区に転居。兄興毅はたった1人の成人式を選んだが、大毅は「友達いてないからな」と言いながらも、「標的」になるのを覚悟しながら普通の成人式に出席した。「大人になって、強くなっていくんでよろしく。課題はいっぱい。礼儀正しくするとかな」。ボクシング以外の目標を盛り込んだ「成人の誓い」を立てた。
「急に大人になるのは無理」という史郎氏の想像を超える早さで、大毅は変わろうとしている。1年間の出場停止期間を経て、今年は日本、東洋太平洋フライ級タイトル獲得を狙う再起の年になる。あとはリング上で強さを証明すれば、離れていったファンも戻ってくるかもしれない。【森本隆】

