WBA世界フライ級2位の亀田興毅(22=亀田)が、ライトフライ級に続く2階級制覇へ、5月にも同級王者デンカオセーン・シンワンチャー(タイ)に挑戦することが確実になった。30日、亀田ジムの五十嵐会長が「大筋で合意している」と、交渉が最終段階に入っていると公表し、興毅の父史郎氏も「ほぼ決まり。5月か遅くても6月の頭にはやりたい」と話した。

 陣営は昨年大みそかにデンカオセーンが同級前王者の坂田健史(協栄)から王座を奪った直後から交渉を開始していた。試合は国内の収容人員1万人以上の会場で行い、500~1000円程度の入場券を約1000席分、用意する予定。史郎氏は「亀田家の試合は安く見られる、子供でも見られる、というのをアピールしたい」と説明した。

 興毅は3月4日、さいたまスーパーアリーナで世界前哨戦としてメキシコ・ライトフライ級王者アベル・オチョアとの対戦を予定していた。しかし、数日前にオチョア側から断りの連絡が入り、陣営は別のメキシコ人選手と交渉している。