WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(24=亀田)が8日、今年の目標に「全戦KO勝ち」を掲げた。都内の亀田ジムで本格的な練習を開始。体重が約2倍の120キロのジム関係者を相手に、相撲のぶつかり稽古を行うなど、下半身強化に取り組んだ。昨年12月26日に、日本人初の3階級制覇を達成。「バンタムで2、3回は防衛したい。今年は全戦全KOでいく」と闘志を新たにした。

 プロデビュー後は「KOと亀田はセット」と公言。KO街道を勝ち進んだが、06年8月のWBA世界ライトフライ級王座決定戦以降、計5度の世界戦(4勝1敗)はいずれも判定決着。「デビューしたころは、3回戦までには決めるつもりでやっていた。12回戦なんて考えてもいなかった。今年はその気持ちをよみがえらせる。3~5回で決める」と原点回帰を誓った。

 4月には地元・大阪で初防衛戦を希望しているが「今年は海外でも防衛戦をやりたい。今年と来年で少しずつオレの名前を(海外で)広めていかんと」と「海外進出」を狙う。元WBO世界バンタム級暫定王者のエリック・モレル(25=米国)が対戦を希望していることに「統一戦になれば、おもしろい」と夢を膨らませた。【山下健二郎】