WBOアジア・パシフィック・フェザー級タイトルマッチ10回戦で、挑戦者の同級9位武藤涼太(21=松田)が新王者となった。同級王者藤田健児(32=帝拳)に挑戦し、7回2分13秒、TKO勝ち。11歳年上のWBO世界同級1位の藤田に対し、ワンツー、左右フックを的確にヒットさせ、接近戦でも左アッパーをねじ込んで攻勢。王者の鼻から出血させると、中盤以降も攻め続け、レフェリーストップに追い込んだ。

WBO世界同級13位に入る武藤は「率直に本当にうれしい気持ち。試合まで僕を信じてくれた人のために勝つことが良かった」と安堵(あんど)の表情。藤田戦に向けた走り込みでは800メートルダッシュで自己新記録のタイムを出すなどフィジカル面でも自信を深めていたという。指導を受ている神足昌治トレーナーらに感謝しつつ「接近戦の覚悟だったり、すべての積み重ねがつながった」と喜んだ。

リング上では神足トレーナーが昨年8月、リング禍で亡くなった弟茂利さんの遺影を手に感無量の表情を浮かべていた。