大相撲の春巡業は25日、千葉・幕張メッセで「大相撲超会議場所」と銘打って行われた。

 日本最大の動画サービス「niconico」が主催し、100以上の企画ブースで展開するイベント「ニコニコ超会議2015」の一環として開催。昨年は2日間で約12万5000人が来場し、ネット来場者は約786万人を記録した。今年は26日と合わせ2日間で開催され、大相撲の超会議場所も行われる。

 2カードが組まれたOB戦で、元大関対決が実現。元琴欧洲の鳴戸親方(32=佐渡ケ嶽)が元雅山の二子山親方(37=藤島)を押し出しで下した。現役引退から1年とブランクの短さに加え、今も部屋付き親方として若い衆に胸を出している鳴戸親方は「運動は嫌いじゃないから、まだまだ。新弟子の気分です。締め込みは(やせて)むちゃくちゃ長くなったけど、こうして土俵に上がれて幸せです。楽しかった」と笑みをはちきらせた。

 敗れた二子山親方も「相撲は負けたけど、こっちの量は、まだ(自分の方が)あったね」と頭を指さし、髪の毛の多さでは勝ったことを自慢? 相手より多くの拍手を受け「ありがたいぐらいの声援をもらった。体も、そこまでしぼんでいなかったしね」と喜んでいた。