大相撲の新大関照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が6月30日、名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)での「どえらい」活躍を誓った。名古屋市内で行われた力士会後に横綱白鵬と愛知県知事、名古屋市長を表敬訪問。恒例の相撲相手に指名されると大村秀章知事を足取り、河村たかし市長を上手投げで転がして2連勝。同市長から「横綱は柔和やけど、照様は迫力あるな。どえらい顔しとるわ。横綱を脅かす活躍を期待しています」と激励されると、「頑張ります」と力を込めた。

 夏場所で初優勝し、大関に昇進すると「一瞬で全てが変わった」と取材やイベントに引っ張りだこ。大阪・堺合宿中には蜂窩(ほうか)織炎で稽古を数日休んだため、前日に師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から「かわいがらなきゃな。稽古出来なかった分、3倍やれ」と活を入れられた。

 名古屋市内の宿舎では兄弟子の新小結宝富士、誉富士と27番で23勝4敗。横綱日馬富士との約10分のぶつかり稽古では砂まみれになったが「調子はまだ上がらない」とさすがに疲れた様子だが、場所まで残り2週間を切ったここからピッチを上げていく。【桑原亮】