ロボコップに変身!? 大相撲の十両天風(24=尾車)が6日、石川・七尾市で開催された夏巡業で会場を湧かせた。

 それは朝稽古の、ぶつかり稽古のときだった。同市は十両輝(21=高田川)の出身地。幕内遠藤(24=追手風)も石川県出身とあり、ぶつかり稽古はご当地力士が指名されることが多い。だが真っ先に天風が指名され、体重193キロの碧山(29=春日野)を相手にぶつかることになった。「一気に押さないと、止まると重いから」。だが約5分で息が切れ、何度も転がされると、土俵下にいた高田川親方(元関脇安芸乃島)から声が飛んだ。

 「顔たたいて気合を入れろ!」

 疲労困憊(こんぱい)の体にムチを打つように、自身の顔を張る。すると「もっとたたけ!」。無心でバチバチと顔をたたく姿は“ロボコップ”の愛称で親しまれた振分親方(39=元小結高見盛)の現役時代にそっくり。会場を訪れたファンからは大きな歓声が起こった。

 天風は「やり方は違うじゃないですか。まねしたわけじゃないです。自分も気迫でいくときは顔をたたいたりするんです。でも、お客さんも喜んでもらえて良かった」と謙虚に振り返った。ちょっぴりおちゃめで目立ちたがりだが、モットーは「お客さんに幸せな気持ちで帰ってもらうこと」。必死の稽古の中で、エンターテイナーぶりを発揮した。