体調不良で大相撲名古屋場所を途中休場し、入院していた日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)が8日、退院して協会業務に復帰した。「申し訳なかった。体も動けるようになり、だいぶ良くなった」と張りのある声で話した。

 62歳の同理事長は腎臓に尿がたまる「両側水腎症」で7月18日に手術を受けた。体内の余分な水分を出したこともあり、入院時から14キロ痩せたというが、顔色は良かった。

 名古屋場所で35度目の優勝を果たした横綱白鵬については「やはり安定感がある」と評した。モンゴル出身力士のパイオニアで、現役引退した元関脇旭天鵬の大島親方には「外国から入ってくる人にも(大相撲の)心構えを教えていってもらいたい」と期待した。