大相撲秋場所(13日初日)の取組編成会議が11日、東京・両国国技館で行われ、大関2場所目の照ノ富士(23=伊勢ケ浜)は初日に前頭筆頭碧山、2日目に小結隠岐の海との対戦が決まった。対戦成績はいずれも負けなしだが、碧山とは2場所連続で初日の顔合わせとあり「強いからね。先場所も危なかったし」と気を引き締めた。前日は下痢が止まらず、胃腸炎と診断された。熱もあるが朝稽古では精力的に汗を流し「右四つを完璧にできるようになりたい。こうなったら絶対に負けない形」と話した。

 目標の横綱昇進へ「自分超え」が1つの指針になる。平成以降に大関昇進した他の22人中、新大関場所に出場して翌場所に成績を伸ばしたのは7人。新大関優勝の白鵬、全休の曙を除けば横綱に昇進した全員に当てはまる。照ノ富士のノルマは12勝。「できれば優勝したい」と言う大器の挑戦は、いかに。